双子のお兄ちゃん
第2章 初めて
私は怖くなって 急いで蒼にぃの所へ行った
「……あ…蒼にぃ……!!」
蒼にぃは 私の異変に気づいたのか
「…どうしたの?」
と すぐに駆け寄ってきてくれた
「……あ…あの…ね…」
「…うん」
「……布団に…血が…付いてたの……」
「………!!」
私がそう言うと 蒼にぃは驚いたように 目を見開いた
「私っ!!病気じゃないよね?!どうしよう…このまま血が止まらなかったら……私…死んじゃうの…?」
私は泣きながら蒼にぃに訴えた
すると 蒼にぃは驚いた表情から ふわっとした微笑みに変わって
「…大丈夫だよ。それは、病気なんかじゃないから。」
と 言って 私を抱きしめた
「……本当…?」
「……うん。本当だよ。それは瑠璃が、「女」になった証だよ。」
「…お……んな…?」
「…そう。女。だから、安心していいんだよ。」
「……そっかぁ…わかったょ……蒼にぃ…」