双子のお兄ちゃん
第6章 2回目
「おはよ、翠にぃ」
「…ん…おはよ…瑠…璃……スゥ……スゥ……」
翠にぃは挨拶しながら また瞼を下げていった
「…もぅ!!せっかく起きたのにまた寝ないでよ!!?」
バサッ!!
私は思いっきり布団を引き剥がした
すると、その拍子に翠にぃはベッドから転げ落ちてしまった
「痛ッ?!」
「わっ?!ごっ…ごめんなさい!!」
私は急いで翠にぃに近寄る
「…痛い」
「……ごめんなさい…翠にぃ…大丈夫…?」
私が翠にぃの後頭部に触れようとすると その手を掴まれて 翠にぃに引き寄せられた
「…えっ…み…翠にぃ?」
「……少しこのままでいて…」
翠にぃは私の肩に頭を預けながらそう言った
「……うん」
そしてしばらくそのままで私たちは抱き合っていた
「……はぁ…やっぱ瑠璃の体温感じてると……何か落ち着く……」
翠にぃはふと そう呟いて
「…ありがとな」
そう言って私の体から離れた