双子のお兄ちゃん
第6章 2回目
「よし。じゃあ朝ご飯食べるか!!」
翠にぃはそう言うと立ち上がって 私に右手を差し出した
「ん」
私はその右手を取り 翠にぃと一緒にリビングへと向かった
カチャカチャ
モグモグ
「……なぁ、瑠璃」
「…ん~?なぁに?翠にぃ」
「……そう言えば、蒼ってどこにいるんだ?」
翠にぃはパンを口に頬張りながら言った
「………………へ?!……今まで気がつかなかったの?!」
私は驚きのあまり 持っていたフォークを落としてしまった
そんな私に構わず翠にぃはキョトンとした顔で
「……全然気づかなかった。っで、どこ?」
翠にぃはそう言って 辺りを見回した