双子のお兄ちゃん
第6章 2回目
私は何を言われたのか理解できなくて ただ翠にぃを見つめることしかできなかった
「………瑠璃の……嘘つき…」
翠にぃは またその言葉を繰り返し そして ゆっくりと顔を離していった
「……嘘……つき……?」
「…………」
「………私が……?……何……で……?」
私は意味がわからなくて 翠にぃをジッと見つめてそう言った
すると 翠にぃはフッと笑って
「……俺、これでも瑠璃のことちゃんと見てんだぜ?瑠璃が嘘ついてることくらい見ればわかる……瑠璃は知らないだろうけど、瑠璃って嘘つく時、必ず右手で前髪触る癖があるよな。」
「………そう…だったんだ…」
「……そういうことだから…でも、何で初潮がきたとき俺に言わなかった?……蒼に何か言われたのか?…そればっかり気になって、ずっとそれを考えてた」
私は何も言えなくて 下を向いて俯いた
そんな私の様子を見て翠にぃは突然
「……瑠璃…確認したいことあるから、生理が終わったら俺の部屋へ来て?…勿論蒼には内緒で。いいか?」
と言って 私の肩を掴んだ
私は 翠にぃの迫力に負けて コクンっと頷いた