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双子のお兄ちゃん

第6章 2回目



「……うっ…うっ……翠にぃ………何で…くっ……無視するのぉ……」



私が 泣きながらそう訴えると 翠にぃは



「……ごめん…ちょっと考え事してた……」



と言って 何だか苦しそうな顔をした





「……翠……にぃ…?」




私はそんな翠にぃが心配になって 下から翠にぃの顔を覗き込む





すると 翠にぃは私の顎を持ち上げて顔を近づけてきた





「……!!」



鼻と鼻がぶつかりそうな所で翠にぃは止まって そして静かな声で





「…………嘘つき……」










と言って 翠にぃは悲しそうな顔をした……









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