双子のお兄ちゃん
第9章 *蒼side*
俺が翠に掴まれたところを直していると
「……早く言えよ」
と 翠は俺を睨んでくる
「………全く…翠はせっかちだよね……」
「……なっ?!」
「…別に今すぐ出て行くとは言ってない……」
「……あ…」
「……俺…高校は地元には行かない……」
「………何で…?」
「………もちろん……瑠璃を俺のものにするためだよ……」
俺が淡々と翠に告げると 翠は状況が把握できていないのか アホみたいな顔になっている
「……翠……口開いてる…」
「……え?……あ…あぁ……」
「…まぁ…そういうことだから…」
俺が 話は終わったと言わんばかりに立ち上がると 翠は
「……ちょっと待てよ!」
と 俺を引き止めた