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ホラーな短編

第1章 公園

──────・・・・・・・




「ん・・・・・・・・・」




「朱里!気がついたのね!」





目を開けると、母親が私の顔を覗き込んできた。




「私・・・・・・・・」




「公園で倒れていたのを、偶然通りかかった人が見つけたのよ」





「そうなんだ・・・・・・・」




「今、看護師さん呼んで来るわね?」




そう言って、病室を出て行く母。




ナースコールを押せばいいのに・・・・・・




私は心の中で小さく笑った。











クスクス・・・・・・・・・






「・・・・・・・・・・っ!?」






「お姉ちゃん、見ーつけた」





声のした方に、ゆっくりと視線を向けると・・・・・・





「ひぃ!」





そこには、あの女の子。





女の子は、指先を私の両目に押し付けるとグッと押し込んだ。





「あっ・・・・・あぁ・・・・・あ゛ぁ゛・・・・・・」





目の奥にのめり込んで来る、女の子の指。






「もーらった♪」





ブチッ



ブチッ






「ギャァァァァァァァ!」







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