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*世界で一番愛する人へ*

第12章 *ひなの婚約者*

ひなside

「母さん。








この婚約の話は、無しにしてくれないかな?」
えっ?
『よろしいのですか?』
「だって、和也の事が好きなんでしょ?」
『はい。』
「俺も、和也の事好きだから。もちろん友達としてね。
相手が和也なら、この婚約の話はなしだよ。」
母「でも…」
「グループ同士として、今後ともよろしくお願いします。しかし、婚約の話はなしにしていただけませんか?」
『お願いします。』

「私は、お2人がそう望むのであれば、婚約の話は無しにしても構いません。」
「母さん!」
『お母様、婚約の話は無しにしていただけませんか?』
向こうからはOKが出たから、あとはお母様だけ。

母「そんなに、二宮さんが好きなのですか?」
『はい。』
母「向こうもあなたの事が好きなのであれば、呼んだらすぐに来てくれますよね?」
『…お母様?』
何を、考えていらっしゃるの?

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