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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第6章 お前と違って可愛いよな

「よしよし、頑張れよ」

抱き着く音羽を引き剥がす事もせず、むしろ愛おしそうに頭を撫でるむぅ。


幼い頃から、むぅは音羽を溺愛していた。

だからこんな光景は見慣れている。


……筈、なのに……


鈍い痛みを伴い、蘭の心にモヤモヤの嵐が吹き荒れる。

「むぅは昔から音羽に甘い! 可愛がり過ぎ!」

つい声を荒げ、蘭は音羽の頭に触れるむぅの手をパシッと払った。


そして、自分の方へと音羽を引き寄せようとすれば、

嫌だーっと音羽はむぅの腰に腕を回して抱き着くし、

むぅも音羽の身体に腕を回して引き寄せる。


「なっ…‼︎ 」

蘭は、ワナワナと拳を震わせた。


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