
うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww
第1章 叶兄弟とか面白くねぇし
ガタン「痛っ」
ドスン「うう〜」
小さな音を立ててあちこちにぶつかりながら、蘭がむぅの後ろをついて行く。
むぅは時々後ろを振り返っては、鈍臭い蘭に向け人差し指を口に付け静かにするように促す。
その度に元気良くコクコク首を縦に振る蘭に、むぅは嫌な予感を覚え歩みを速めた。
「大野」
「はい」
教室内では担任が全員の名前を呼び挙げて出欠をとっていた。
その視線は出席簿に注がれており、こちらにはまだ気付いていないようだ。
「菊池」
「はい」
むぅの苗字は”ひろたけ”
あいうえお順の出席番号の為、自分の番までには席に着けそうだ。
───そう…思った瞬間、
「久遠」
担任の声に、
「はいっ、居ます! 私もむぅも遅刻なんてしてません!」
むぅの背後から元気な声と勢い良く立ち上がる気配がした。
ドスン「うう〜」
小さな音を立ててあちこちにぶつかりながら、蘭がむぅの後ろをついて行く。
むぅは時々後ろを振り返っては、鈍臭い蘭に向け人差し指を口に付け静かにするように促す。
その度に元気良くコクコク首を縦に振る蘭に、むぅは嫌な予感を覚え歩みを速めた。
「大野」
「はい」
教室内では担任が全員の名前を呼び挙げて出欠をとっていた。
その視線は出席簿に注がれており、こちらにはまだ気付いていないようだ。
「菊池」
「はい」
むぅの苗字は”ひろたけ”
あいうえお順の出席番号の為、自分の番までには席に着けそうだ。
───そう…思った瞬間、
「久遠」
担任の声に、
「はいっ、居ます! 私もむぅも遅刻なんてしてません!」
むぅの背後から元気な声と勢い良く立ち上がる気配がした。
