テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

ゲプゲプと、女子らしからぬ醜態を晒しながら、蘭は部屋に戻ってきた。

さすがに食べ切れずに半分は残したため母親から睨まれたが、どうにか逃げ出してきた。

はち切れそうに膨らんだお腹を上にして、蘭はベッドへと転がる。


(あー…メール……むぅにメールしなきゃだった……)

むぅを心配する余り、音羽が受験勉強に身が入らないのは困る。

そう思い、蘭は携帯を取り出した。


”元気ですか?”

そう打っては、うーんと唸り文字を消す。

”元気ないんですか?”

うーん…とまた唸っては消す。


普段は元気そのもので、意地悪ばかりのむぅ。

そのむぅに元気がないと張り合いがないし、それをどう励ましたらいいのかもわからない。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ