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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

お隣同士、親子共々仲のいい久遠家と広竹家。

元旦の今日は、毎年恒例の両家での初詣に来ていた。


「音羽ちゃんの着物姿、めちゃくちゃ可愛い♡お嫁さんに欲しい〜♡」

合格祈願をするんだからと、朝から母親に着物を着付けられていた音羽。

三兄弟の母…むぅの母親は、会った瞬間から着物姿の音羽に喰いつきっ放しだ。

いつもよりおめかししたとはいえ、着物には勝てないと蘭は少し膨れる。


「お嫁さんに貰ってくれますか?」

音羽が言えば、

「貰う貰う! 誰にする? とぉ? たぁ? むぅ?」

むぅの母親が三兄弟の名前を挙げていく。


「歳も近いし、嫁ぐならむぅがいいな♡」

「大歓迎〜♡早速むぅに”売約済み”の札付けとくね」

はしゃぐ2人に苛立たしげな視線を送る蘭。

その目の前に、たった今”売約済み”となった人物が立った。


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