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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第10章 好きだ

「─────…っ」

喉が渇く。

張り付くように渇いて、言葉が紡げない。


(私、むぅに告白されて舞い上がって……返事もしないで逃げ回ってた……)


”俺の”好き”と、蘭の”好き”は違うんだよな”

むぅにそう思わせてしまうような態度を取っていた。


”そんな事ない‼︎ 私も好き”

その言葉が、こんな状況になっても尚、恥ずかしくて口に出来ない。



「だから……幼馴染のままでいいから…避けないで……」


「─────…むぅっ」


幼馴染としてじゃない!

男の子として、むぅが好き!

伝えたいのに、言葉より先に涙が零れて喋れない。


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