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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

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”あの ’好き’ は、なかった事にして”


─────……


「蘭、おはよ!」

昇降口を入れば、後ろから肩を叩かれる。

振り返らなくても誰だかわかる。

子供の頃から聞いていた大好きな人の声。


「むぅ……おはよ」

必死に笑顔を作ろうとしても、あの日言われた言葉が頭をチラついてしまう。


「……ブース」

引き攣った蘭の笑顔を、むぅは指差して笑う。


でも、そのむぅの笑顔もどこか無理矢理作られたもののようで…

(何で…こうなっちゃったの……?)

じわっと、蘭の瞳に涙の膜が張る。


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