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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

お金を出そうと、蘭は鞄を探る。

取り出したのは、白いコインケース。

ハートの形、淡いピンク色のストーンチャーム、ゴールドのチェーンが目を引く。


「わぁ、蘭のコインケース可愛い」

目ざとい和佳がすぐに反応を示す。


「これ? これね、気付いたら鞄に入ってたの」

嬉しそうに和佳に話す蘭を見て、むぅの口元が緩んだ。


たぁに提案されたサプライズを素直に実行し、ホワイトデーのプレゼントをこっそり蘭の鞄に入れたむぅ。


バレンタインのチョコのように1ヶ月…下手したらそれ以上放置されるだろうと覚悟していたが、どうやら自力で見つけてくれたようだ。


「それって、誰からのプレゼントなのかなぁ?」

勘のいい和佳はからかう様な視線をむぅに送る。


だが、


「神様」


返ってきた答えは想像すらしていなかったもので、


「─────神様⁉︎ 」


和佳も、黙って聞いていた裕貴すらも大声を上げていた。


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