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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

「でも…すげー綺麗……大事にする」

サンキューっと、優しく細められたむぅの瞳。

先程むぅが青い玉を見ていたように、

今度は蘭がむぅのその瞳に魅入られてしまう。


だんだんと近付く漆黒の瞳。

魅入られた蘭は視線を逸らす事も出来ず…


─────チュッ…


小さなリップ音にようやく我に返った。


「………え?」

「ん?」

柔らかいもの同士が触れ合う、妙に擽ったいような感触。

その感触が離れれば、

見惚れたままだった瞳が遠ざかる。

近過ぎてはっきりしなかったむぅの顔。

それを蘭の視界がハッキリと捉えると、その口端は嬉しそうに上がっていた。


「今……」

「うん、キスした」

かぁぁぁぁぁっと、お互い一気に顔を火照らせる。

もっと慌てるかと思ったけど、恥ずかしそうにしながらも、蘭はむぅを見つめてふにゃっと笑う。


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