テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第12章 【最終章】シテ欲しいならそう言えよ

ソファーの置かれた休憩スポットへ移動をし、2人で腰を掛ける。

土産物屋からも少し離れたそこは、人目からも隔離され、ひと気もなかった。


静かなその場に、むぅが袋開ける音が響く。

「これ…」

飛行機の窓から見た海のような、透き通るように綺麗なブルーの玉…

この辺りでは有名なその玉を使ったストラップ。


「綺麗でしょ? 昼間にたっぷり光を浴びせると夜光るらしいよ」

光に翳しては見惚れるむぅを、蘭は嬉しそうに見つめた。


「携帯にお揃いで付けようね♡」

「……無理」

「何で⁉︎ 」

「俺のもお前のも、携帯にストラップ付ける所ない」

「え⁉︎ 」


サッと携帯を取り出し、上に下に横に探す蘭。


「………ない………」

涙目で、携帯の裏のリンゴマークを恨めしそうに睨んだ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ