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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第14章 タチの悪い女 <夏休み特別編>

「また勉強の邪魔しに来たのかよ? お前、専門希望だっけ? 勉強しなくていいのかよ?」

頭悪そうなのに…と、余計な一言を付け加えた煌太。

益々、蘭の頬が膨らむ。


「ていうかお前、また俺らの勉強の邪魔しに来た訳?」


音羽と正反対…

そして、むぅの家に我が物顔で入って来てはむぅの隣を陣取る。

勉強している横で、訳のわからない天然発言をぶちかましたり、レベルの低い問題がわからないと度々むぅの手を止める。


(まるで夏期講習の女子と同じだな)


それなのに、あの女子にしたように蘭を追い払ったりしないむぅ。

むしろ、そのくだらない会話に乗ってみたり、熱心に勉強を見てやったりしているむぅに、煌太は焦りにも似た苛立ちを感じていた。

はぁー…

ため息を吐き出し、冷めた瞳で蘭を見る煌太だが、周りから見れば蘭に嫉妬しているのが丸わかりだ。


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