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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第4章 どんだけ濡らしてんだよ?

「~~~ッ…もーっ、むぅのバカぁっ!!」

心の中で『認めーん』と叫びながら、蘭はブンブン首を横に振って暴れる。


「あ…バカ、お前っ…」

むぅの予感を的中させるかのように、

バシャッ

暴れ過ぎてふらついた蘭が、足元のバケツを倒す。


先程とは比べ物にならないくらいにビショビショになった部屋を、蘭は呆然と見つめる。


「あーあ…ホント馬鹿だな、お前」

呆れたように言いながらも、蘭の手から雑巾を受け取り拭いてくれるむぅ。


───蘭は何故か、むぅから目が離せずにいた。


何も考えられずにボーッとする頭の中にまで、ドキドキと早鐘を打つ心臓の音が響く。


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