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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第4章 どんだけ濡らしてんだよ?

「バッカじゃないの⁉︎ むぅがいるから行くんだけど?」

─────…


それってどういう意味?


わからずに、蘭の顔が困惑気味に歪む。


「ずっと分からないままいたら? お姉ちゃんの友達の…和佳とかいう人……最近やたらむぅを誘ってるらしいじゃん? 私はそんなの許さないから」

そう言い放ち、音羽は玄関に向けて歩き出す。


「音羽⁈ どこ行くの?」

慌てて追いかける母親。

振り返った音羽は、

「むぅの家! 勉強教えてもらうの!」

そう言って出て行った。


「……どういう意味?」

首を傾げた蘭が呟けば、隣で卓がフッと小さく笑った。


「音羽が蘭と同じ高校受験するって聞いて、蘭はなんて言った?」

「そんなにお姉ちゃんが好きなの?って…」

「それ…好きなのは ”蘭” じゃなくて、”彼” なんじゃない?」



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