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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第5章 来ないとどうなるか…分かってる?

振り返り、蘭はむぅをジッと見つめる。


熱で潤む瞳。

いつもより少し荒い呼吸。

そして、赤らむ顔。


─────ドキンッ‼︎

蘭の心臓が飛び跳ねた。



「だっ、だだ…ダメダメ! むぅは病人なんだから、大人しく送られなさい!」

クルッとまた前を向き、唸りながら自転車を漕ぎ始める蘭。


フッと口元を緩めたむぅは、

「サンキュ……」

と小さく呟くと、蘭の背中にコツンと頭を預けた。


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