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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第5章 来ないとどうなるか…分かってる?

「……蘭?」

ずっと閉じられていたむぅの瞳がゆっくりと開く。

「ずっと居たのか?」

少し潤んだむぅの瞳が蘭を捉える。


「うん。むぅが傍に居てって縋るから…」

「はぁっ⁈ マジかよ⁈ 」

バッと見開かれるむぅの瞳。


”……蘭……そばに……”


むぅは全く覚えていないようだ。

だが、縋るように紡がれたその言葉を思い出し、蘭はニッコリと笑った。


「うーん、半分ホント?」

「半分て何だよ⁈ 」

いつもの口調に戻って来たむぅに、蘭は安心する。


「元気そうだね。お粥作ったけど食べる?」

「あ? 蘭が? ……食えんの?」

「失礼な‼︎ 」

ペシッとむぅの腕を軽く叩き、蘭はキッチンへと駆け降りた。


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