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不良君達のお気に入り!?

第5章 不良君と動き出す陰

午前の授業が終わり、昼休み



私と久留米君は、すっかり仲良しになっていた。



「ねぇ、詩音ちゃん
校内を案内して欲しいんだけど・・・・・・」



手を合わせ、上目使いでお願いする久留米君。



「いいよ」



「わぁい!詩音ちゃん大好き~」



そう言って、久留米君はムギュっと私に抱き付いて来た。




「時間が無くなるから、早く行こう?」




私の手を取り、足早に教室を出て行こうとする久留米君。





「校内の案内なら、俺も付いて行く」



声のした方を見ると、明人が立っていた。




「詩音は方向音痴だから、迷うのがオチだ」




意地悪な笑みを浮かべ、私を見る明人。




「迷わないよ!」



「いや、迷う」



「迷わない!」



明人と「迷う」「迷わない」で喧嘩をすること数分。



キリがないと思った私は、「もう、付いて来ていいよ」と折れた。







「本当に失礼しちゃう、ねぇ?久留米・・・・・君?」





「時間が無いから、早く行こう?」




ニコッと笑い、歩き出す久留米君。




その後に、明人も続く。



「おい、詩音
行くぞ」





「う、うん・・・・・」




明人に促され、教室を出る。






気のせいかな・・・・・?







一瞬、久留米君が
物凄い形相で明人を睨んでいた様に見えたんだけど・・・・・・・







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