ば ー ち ゃ る ⇔ レ ン ア イ
第1章 ⅰ.天使はただの道化師なのです。
「この前なんて後輩に告白された時、断れなくてOKしかけただろ?」
「え、何で知って…」
「あんた心配だからこっそり見てた。」
覗きですか!さいですか!!!
こんな堂々と覗きを暴露するなんて。
と言っても春佳に言い返せない。
これも事実だから…。
この前、後輩の子に告白された。
初めに「付き合えません…」と言ったにも関わらず、
その後輩は全然引き下がる様子もなく…。
最終的には「下僕でも良いので!!」とまで言われてしまい、
私はどうすればいいのか分からなくなって、「は、はぃ…」と言いかけてしまったのだ。
すんでのところで口をつぐんだのだけど、
本当にあれは大変であった…。
「も、もう大丈夫だし…た、多分…」
「多分じゃないのよ多分じゃ。」
なんか春佳さんが凄く笑顔で睨んでくるのですが(泣)
そんなに私は頼りないかしら…。