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Solitude lonel

第8章 ジタイ、アッカ

「芙優…くん…?」

息が途切れ途切れになる中、私は扉の方を向く。

芙優くん、だ。
タイミング悪いよぉ…。



扉をノックする音が聞こえる。
私と凛くんは繋がったまま。
―――――まずい。
見られたら……私が終わる。


全身から血の気が引いていく感覚だった。
音を、声を、出すな。脳から伝わるそれに答え、私は黙る。

凛くんも同じように












…してはくれなかった。





凛くんは私の体制を変えたかと思うと
繋がったまま持ち上げられた。
そして扉に向かう


「…!!!!や、な、なにするの…!?」
小声で叫ぶと凛くんは
「返事、してやれよ」
と言った。

「ほら、はやく?」


…っ。



私はゆっくり口を開いた


「芙優くん…」

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