冴えかえりつつ 恋
第2章 幼い選択
遥暉にとって、上出はご近所に住む1つ年上の憧れの先輩だ。
初めて上出を知ったのは、小学生の頃。
姉の由美と稽古事で近所の神社へ通っていたころ。
上出はその境内で遊んでいた沢山の子ども達のなかでも太陽のように輝いて見えた。
危ないことをする子を注意したり、小さな子の面倒をみたり…。
皆が彼を頼りにしていた。
遥暉はその輪の中に入って遊ぶことはできなかったが、学校の放送委員会で一緒になり、初めて言葉を交わした。
それ以来、遥暉は上出に夢中になった。
知れば知るほど、自分とは真逆な上出の存在に惹かれていった。
遥暉は、できるだけ上出と同じ空間に居たくて母の反対を押し切って、上出と同じ公立中学へ進んだ。
初めて上出を知ったのは、小学生の頃。
姉の由美と稽古事で近所の神社へ通っていたころ。
上出はその境内で遊んでいた沢山の子ども達のなかでも太陽のように輝いて見えた。
危ないことをする子を注意したり、小さな子の面倒をみたり…。
皆が彼を頼りにしていた。
遥暉はその輪の中に入って遊ぶことはできなかったが、学校の放送委員会で一緒になり、初めて言葉を交わした。
それ以来、遥暉は上出に夢中になった。
知れば知るほど、自分とは真逆な上出の存在に惹かれていった。
遥暉は、できるだけ上出と同じ空間に居たくて母の反対を押し切って、上出と同じ公立中学へ進んだ。