冴えかえりつつ 恋
第11章 親友以上、恋人未満
「丸山のこと好きなのか?」
まさかとは思ったが、圭一は確認しなければ不安と焦りで今にも理性が切れそうだ。
「え?いや、好きっていうか、綺麗だし性格は穏やかで可愛いし、趣味も合うけど・・・」
泰弘は、以外な事を聞かれたというような表情をした後、サバサバといいきった。
「僕には高嶺の花だよ」
圭一は、確認を重ねるように聞いた。
「じゃあ、俺くらいが丁度いい?」
泰弘は切迫詰まった圭一の顔をみて、少し困った顔をした。
「そうだね、独占欲が強くて振り回されるけど、僕のために好きでもないジャンルの本も読んだり、絵画展にも付き合って話を聞いてくれたりーーー」
「ホント、一途だよね」という一言を飲み込んで言葉を続ける。
「意外にも面倒見が良かったりするよね。
まあ、今日のことはーーーおあいこ、って事で…」
「褒めてんのか?貶してんのか、どっちだ?」
「褒めたつもりなんだけどな」
泰弘が更に困ったように微笑んだ。
「ちぇっ、後味悪いからさっさと謝りに行こうぜ」
「圭のそういうところ、好き」
圭一は苦笑した。泰弘は簡単に好きというが、圭一の好きとはちがう。
――俺もそろそろ限界かな――
すぐに先ほどの店に戻ると、ちょうど店を出てくる2人と出くわして、圭一は素直に謝り上出に不敵な笑みを投げられた。
まさかとは思ったが、圭一は確認しなければ不安と焦りで今にも理性が切れそうだ。
「え?いや、好きっていうか、綺麗だし性格は穏やかで可愛いし、趣味も合うけど・・・」
泰弘は、以外な事を聞かれたというような表情をした後、サバサバといいきった。
「僕には高嶺の花だよ」
圭一は、確認を重ねるように聞いた。
「じゃあ、俺くらいが丁度いい?」
泰弘は切迫詰まった圭一の顔をみて、少し困った顔をした。
「そうだね、独占欲が強くて振り回されるけど、僕のために好きでもないジャンルの本も読んだり、絵画展にも付き合って話を聞いてくれたりーーー」
「ホント、一途だよね」という一言を飲み込んで言葉を続ける。
「意外にも面倒見が良かったりするよね。
まあ、今日のことはーーーおあいこ、って事で…」
「褒めてんのか?貶してんのか、どっちだ?」
「褒めたつもりなんだけどな」
泰弘が更に困ったように微笑んだ。
「ちぇっ、後味悪いからさっさと謝りに行こうぜ」
「圭のそういうところ、好き」
圭一は苦笑した。泰弘は簡単に好きというが、圭一の好きとはちがう。
――俺もそろそろ限界かな――
すぐに先ほどの店に戻ると、ちょうど店を出てくる2人と出くわして、圭一は素直に謝り上出に不敵な笑みを投げられた。