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冴えかえりつつ 恋

第13章 恋人

思わず漏れた自分の声に泰弘は驚いて、上半身を起こそうとした。


「恥ずかしくないから、力抜いて。声出して」



「だって僕だけ・・・・」


「俺だって気持ちいィ、ほら」



そういって圭一は自分の股間を、泰弘の太ももに押し当てた。



――5年も我慢したんだから。

   今日ははぐらかされない、絶対離せない。



圭一のささやきに、泰弘は心が解けていく。

そして圭一の広い背中にゆるゆると腕を回した。


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