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禁断×恋

第25章 番 外 編 ⑧



「1年前、俺が車に何回もひかれかけたの覚えてる?」
「……まぁ、少しだけ。」
そんなこともあった気がする。

「その車を運転してたのが、M(真綾)」
えっ?ここでもう、おかしいんだけど……
おいら、そんな人と何を約束したの?

「過去に彼女と付き合ってた智は、自分から彼女と話すって言って、彼女と話したの。1人で。
それで、約束、して来た。
彼女と話した日から、あなたは壊れていった。
自分で自分を追い詰めて、倒れたんです。
俺がみたのは、無機質な白いベッドに横たわる、弱った智だった。
そのせいかな?あなたは、記憶を失ったの。その時の、あなたを苦しめた時の記憶を。
だから、何も残ってないでしょ?」
うん……。
何も、ない。
「それで……………おいらはどんな約束をしたの?」

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