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Destiny

第18章 想い

想いを告げてしまおう

どんな結果であれ、想いを伝えなくちゃ何も始まらないもんね


また竜司さんと星見ることが出来るかな…

見たいな


手にギュッと力を入れ空を見る

あの時とは違って少ない星が滲んで見えた



「結衣ちゃん?」

声のする方を向くとそこには竜司さんが居た

「泣いてるの?」

あっ

慌てて頬に触れると、頬が濡れていた

竜司さんが私の隣に立ち、空を見上げなから話し始めた

「前も結衣ちゃんがここで泣いてるのを見かけたことあるんだよ」

えっ?

竜司さんの横顔を見つめるが、竜司さんは上を向いたままだった

「その時はまだ名前も知らなかったんだけどね」

私は黙って竜司さんの話を聞いていた

「その後、職場で結衣ちゃんを見かけて驚いたよ。まさか同じ会社にいたとはね。」

竜司さんの話と横顔に釘付けになっていると、竜司さんが振り向いて目が合った

ドキッ

「結衣ちゃん…俺ね、初めてここで泣いてる結衣ちゃんを見て一目惚れしたんだよ」

えっ?

今…なんて…

驚いてしまって声にならなかった

「好きだよ」

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