テキストサイズ

Destiny

第6章 チャンス

「近藤さんっ」

総務部のカウンターに座り拓也が近くに居た女の子に声を掛ける

「佐々木さん、また来たんですか?」

「今日こそはデートのお誘い受けてもらおうと思って」

「今仕事中ですから」

「二人が嫌ならWデートでも♪だから友達連れてきた~」

「「はっ?」」

近藤さんと呼ばれた女の子と同時に間抜けな返事をしてしまった

聞いてないし

俺だってフリーだし


驚く俺をチラッと見ながら近藤さんは拓也に言った

「お友達聞いてないって顔してますけど?」

「今言ったからいーのっ」

何だそれ

「佐々木さん、仕事が忙しいので私は失礼します。」

ペコッとおじぎをして俺達の前を去って行った

拓也は子供のようにぶーたれてる

「しゃーない。また明日来るか」

よしっと気合いを入れて立ち上がり、またエレベーターホールへ向かう拓也


はぁ~

ため息をつき戻ろうとしたが、何故かもう一度総務部へ視線を向けた



えっ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ