テキストサイズ

Destiny

第8章 再会

「さっ、目を冷やしとこっ」


竜司さんは私の腕を掴み、リビングへと連れて行った


保冷剤をタオルにくるんで私に渡す


「冷やさないと目が腫れちゃうもんね~。そんな結衣ちゃんも見てみたいけどっ」


見せたくありませんっ!

いつものテンションに戻った竜司さんは、冷蔵庫からビールを持ってきた

「結衣ちゃんもどうぞ~」

私の前にビールを置き、竜司さんはソファーに座る



目を冷やしながら竜司さんに質問してみた

「竜司さん」

「ん~?」

「どうして私のこと知ってたんですか?開発の方たちって総務に来ることほとんどないですよね~?」


「ぶっ」

あっ、今ビール吹き出したな

「布巾、布巾」


あれ?竜司さん慌ててる?


慌てる姿を見てみたくて、タオルを目元から離すと

「冷やしてなさいっ」

と一喝



はいっ
と心の中で返事をして慌ててタオルを戻した




ストーリーメニュー

TOPTOPへ