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Destiny

第10章 守るから

「あの、篠田さん」

「竜司でいいよ。結衣ちゃん」

調子に乗って名前で呼んでみる

「えっと…でも知り合ったばかりですし」

「俺は前から知ってたって言ったじゃん。それに、暫く一緒に生活するんだからよそよそしいのもね。」

今更引くに引けなくて強引に話を進めた


「…はい」

「で、なあに?話あるんでしょ?」

俯く結衣ちゃんの顔をのぞき込む

「あの、暫くってどのくらいお世話になって大丈夫なんでしょうか?」

「好きなだけ居ていいよ」

出て行くなんて言わないで

「ずっと居ても構わないよ」

結衣ちゃんは驚いていた

そりゃそうだな

こんな調子のいい話、疑うなってのが無理だ


「お金も請求しないし~。」

居てもらえるなら家賃なんていりませんっ

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