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Destiny

第12章 ご対面

もう少しで車に着く頃、突然竜司さんが走り出した

「車まで競争~!」

えっ!

フライングでしょっ!

慌てて私も走り出した


ぜぇ~ぜぇ~

何年ぶりかの全速力

もちろん竜司さんに追いつくはずもなく…


「竜司さん、ずるいっ」

「荷物持ってるからハンデだよ~」

先に到着していた竜司さんは私に向かってピースしている

子供だ…

まだ呼吸が整わず肩で息をしていると、竜司さんはポンと私の頭に手を置き

「お疲れさん」

反対の手でスポーツドリンクを渡してくれた


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