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Destiny

第12章 ご対面

気づいたら、もうエンドロールが流れていた


あっ、ちっとも見ていなかった

ふと竜司さんを見ると、竜司さんが悲しそうな顔をして私を見ていた

「DVD楽しくなかった?」

えっ?

「途中からずっと俯いたままだったからさ…」

気づかれてた

「あ、あのっ、つい考え事をしてしまって…」

「何かあった?それとも拓也のこと?」

「ちがいますっ。今日は楽しかったな~って考えてたら何故か仕事のこととか考えちゃって」

「ほんとに?泣きそうに見えたけど」

「い、いえっ。仕事憂鬱だなとか考えちゃってたんでそう見えただけだとっ」

この言い訳苦しいかな…

「ならいいけど…」

納得してくれたのかな…?

「ごめんなさい。心配かけちゃって。DVDもちゃんと見れなかったですよね…」

「また借りればいいよ。今度は楽しいの借りようね。じゃないと結衣ちゃん、仕事のこと考えちゃうから~」

いつものテンションに戻った竜司さんは笑顔で言った

このまま竜司さんと一緒に居たい…








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