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禁断×短編

第6章 天使×悪魔

────・・・・数分後



「あ~!もう、ギブ」



この問題、難しすぎるよ・・・・・



外も暗くなってきたし、学校にはもう誰も居ない・・・・・



「私も帰りたい・・・・・・」



そう呟いた時、ガラっと教室の扉が開いた。



「アレ?ココも違うや・・・・・」



そう言って、教室の出入り口に立っていたのは小さな男の子。



「どうしたの?」



そう声を掛け、近づくと「迷子になちゃった」と答えた。



迷子ちゃんか・・・・・




「どこに行きたいの?お姉ちゃんが連れて行ってあげるよ」




すると、男の子は「本当!?」と顔を明るくした。




「僕、refuel weltに帰りたいんだ」



「・・・・・えっ?」



refuel weltとは魔界の事。



良く見ると、男の子の背中には小さな黒い羽根。



「君、魔界の子?」



「うん!アークって言うんだ」



ニコッと子供らしい笑顔を見せるアーク。



「ねぇ 、お姉ちゃんの名前は?」



「ジュリよ」



「ジュリお姉ちゃんか、ねぇジュリお姉ちゃん、僕をrefuel weltの入り口まで連れて行ってよ」



そう言って、私の制服を引っ張る男の子。



「でも・・・・・・・」



私の住む世界では、魔界へ通じる場所に行く事は禁止されている。



「ねぇ、お願い!」



ウルウルとした瞳で、私に助けを求めるアーク。



こんな小さい子を放って置けないし、少しだけなら大丈夫だよね?



「分かった、連れて行ってあげる」



私の言葉にアークは、「やったー!」と嬉しそうにピョンピョンと跳ねるた。




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