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嘘でもいいから

第6章 行き場のない想い

ファミレスまでは歩いて10分くらい。

着替えをし、簡単な化粧をしただけで
出掛けた私は、40分後には到着する
ことができた。


この間わかったことだけど
想さんと私は偶然にも同じ路線の
3つ隣の駅に住んでいる。


それでも、わざわざ来てくれるなんて。


私、本当に心配ばかり掛けてるな…


知り合ったばかりの他人なのに
想さんの優しさに甘えてばっかりだ…


ファミレスの中に入ると
白いシャツを着て奥の席に座っている
想さんの姿が見えた…


「想さん…」


会えてうれしい…
けど、何をどう話せばいいんだろう…

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