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嘘でもいいから

第9章 重大な間違い

「麻実に言われたんだよ…あの日。
いきなり家に来て、酒飲みながら
すげーイケメンの向井って奴に
お前が惚れてるって…
そんな訳無いって言ったけど…」


麻実に…もしかしたら向井さんのこと
話したかもしれない…
時々プレゼントをくれる、
すごくかっこいい営業マンの話…


「いつの間にかすげー酔ってて…
麻実が…その…溜まってるなら
優花に内緒でって…服を脱いで…
俺、気が付いたら…
ほんとごめん…どんな理由であれ
許される訳はないけど…」


「もういいよ…済んだことだから…
麻実と付き合ってるんでしょ?」


隼人はテーブルの上で手をギュッと
握りしめ…首を横にぶんぶん振った。


「俺たち嵌められたんだよ…」

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