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嘘でもいいから

第9章 重大な間違い

その笑顔はなぜか悲しそうにさえ
見えたけど…

その手に握られているのは
備え付けられていた
電動マッサージ器だった。


ブ―――――――――……


鈍い音を立てたそれは、
私の脚の付け根の辺りに当てられる。


「いやぁぁぁ…!」


生まれて初めての
強すぎる刺激に顔がゆがむ。


そんな私を見て、
想さんはタオルを掛け
その上から再度器具を押し当てた。


優しくできないって言ってたけど
想さんは激しいことはしないよね?
今だって私を気遣って…

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