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嘘でもいいから

第12章 好きになってごめんね〜想side

「あの…私、処女なんです。
想さんは…どう思いますか?」


「えっ…」


俺は言葉が出なかった。
よく考えれば嬉しい話だが…兄として。
でも優花の口から
そんな話が飛び出すとは…


優花は、父さんの影響で
彼氏とは一年間清い交際を続けていた
こと、そしてそのせいで親友と浮気され
2人が寝ているその瞬間を
目撃してしまったことを話した。


やっぱり父さんは優花をきちんと
育て上げてくれたんだな…
俺に言われる筋合いはないと
父さんは思うだろうけど…


ありがとう、父さん。


だからこれだけは兄である俺からも
優花に言ってやらないと。

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