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嘘でもいいから

第4章 想いの迷宮

当然のことだけど…
2人の初対面は私の謝罪から始まった。


「想さん、ごめんなさい!私…
今までで一番酔っぱらってしまって。
いつもはこんなことしないんですけど…
って…言い訳がましいですね。
とにかくごめんなさい!」


「時間遅らせてもらったのは
俺の方だし…
そんなに謝らないでよ。
ただ、女の子なんだから…
そんなになるまで飲んだら危ないよ?
今度からは気を付けないと駄目だ。」


「はい…」


まるでお父さんみたいに
優しく叱る想さんに…
私はちょっと鼻の奥が
ツンとなって涙ぐんでしまった…


「はい、おしまい!
今日は楽しまなきゃ!
優花ちゃん、お誕生日おめでとう!」


「はいっ…ありがとうございます!」


想さんの優しい笑顔に…
私は魔法にかかったように
うきうきとした気分で入園ゲートを
くぐることができたのだった。

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