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嘘でもいいから

第5章 初めてを貴方に

近くのカフェに二人で入る。
ランチが少し高いため、会社の人たち
にはあまり人気がないお店だ。


今日も知ってる人はいないみたい…


素敵な雰囲気のお店だけど
平日ランチを楽しむ主婦の人たちの
笑い声で店内はとても賑やかだった。


「Cランチ2つで」


向井さんが店員さんに告げる。


えっ!?…Cランチ…1800円…


「あぁ…俺のおごりだから。
今朝の暴走のお詫び。
優花ちゃんがかわいすぎて
セーブできなかったから」


そう言ってペロリと舌を出す
向井さんの口元を正視できない…


でも、言わなきゃ…

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