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嘘でもいいから

第5章 初めてを貴方に

「俺と付き合ってくれないかな…
あ、返事は今日じゃなくていいよ。
ただ、金曜日は空けておいて欲しい。
あとできたら土曜日も…

さぁ、遅くなるから食べようか。
いただきま~す。」


爽やかな笑顔で、出張中の話などを
楽しそうに話し出す向井さん。


その自然な態度に
私は何も言い出せなくなっていた。


強引に誘われたことも…
返事も聞いてもらえていないことも…
気にならない。



向井さんってすごいなと思った。


これが大人の男の人…
しかも、きっとすごくデキる人。

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