☆短☆編☆集☆[新・続]
第2章 ヒーローにひかれる松井くん
胸の鼓動は止まる事がなく
それよりも徐々にその鼓動は速くなっていった
これじゃ心臓の音が勝己に...
そう思うだけで鼓動は速さを増す
勝己は何も聞かずにただ黙って優しく抱き締めてくれていた
苦しい、けど温かくて
俺は自然と勝己の背中に手を回していた
「光輝...」
「?...かつ...あ...//」
え、ちょと、なにやってんの俺....
なんだよこの手!!!!
流されて勝己の背中に手を回していることに気が付いた俺はこの手をいつ放せばいいのかと混乱していた
「光輝...」
「ひゃい、ごめん!!」
.......やば、咬んだ.....舌いたい
取り合えず勝己から離れる事が出来て安心した
あれ? 安心したの俺...?
「...弁当持ってきた、だから食えよ」
え、弁当?......
「わ、やった、俺丁度腹へってたからラッキーだ!!」
ヤバい
勝己の顔が真っ赤
このタイミングで弁当?
そんな風に思いながら勝己の顔をチラッと見た瞬間、顔が赤い事に気が付いた
...照れてる?
俺が勝己の背中に手回したからか...?
もし、もしそうだとしたら...
て、てゆーか
もしかしたら俺ってまずい方向に走ってしまったのかもしれない気がする...