
失恋少女のアバンチュール
第4章 海のハプニング!
海岸の横に大きな岩があり、そこに二人で座ることにした。
「お仕置きって此処に来ることですか?」
「…さぁ?どうだろ。ところでさ…千晴ちゃんは、傷心旅行で彼氏見つけに来たの?」
曖昧に返されてしまい、気になるけれど彼の言葉に悩んでしまった。
どう答えれば私の本心なのかな。
「うーん…出会いがあれば、勿論嬉しい…かな?」
「そっか…じゃあさ、俺とかどう?」
彼が何でもないことのように言ったから、笑いながら流そうかと思った。
そして動きが止まってしまう。
「ねぇ、俺と付き合うよ。絶対大事にするし…ね?」
「でも、会ったばかりだから…」
かなりのドキドキとちょっとの不安が入り交じってぐちゃぐちゃになってしまった。
「迷ってるね?なら…1日だけ付き合ってみない?それで決めてよ。」
「は、はい…」
勢いに負けながら、1日だけの恋人に樹さんがなってくれた。
なに、この急展開!!
お仕置きなんかじゃなくてご褒美じゃない?これ。
