
失恋少女のアバンチュール
第6章 彼の本当の姿(?)
何も考えることができなくなってしまい、その紙を握ったままホテルまで数キロの道程をただ歩いていた。
これで迷わずに帰れたことが奇跡、かもしれない。
でも、この紙で1つ気づいた。
(私、樹さんに本気で恋してるみたい。)
新たな恋心に気付いた途端に失恋って流石に凹んでしまいそうだった。
誰かに本当、助けてもらいたいくらい辛い。
フラフラと立ち寄ったのは、ホテル内のビアガーデン。
ここで酔って寝ちゃおう。そうすれば、明日から楽しく遊べるはず!
ビールをジョッキ2杯頼んだ。しかし、自分がお酒が弱いことを忘れていた。
