
失恋少女のアバンチュール
第6章 彼の本当の姿(?)
「ボーイさぁん!ビール、ワンモアプリーズ〜?」
呂律が回らなくなり始めたのにも気づかず、ひたすらビールを流し込む。
「お客様、ダイジョウブですか?」
「らいじょうぶよぉ〜。お酒、ちょうだい?」
躊躇いながらも私にビールを運ぶボーイさん。よく見ると顔が可愛い人だった。
「お兄さん、可愛い//ね、遊びに来ない?」
普段なら絶対に逆ナンとかしないのに。本当にどうかしてたのかもしれない。
「こ、困ります…///」
手を掴まれたボーイさんは困ったようにキョロキョロと助けを求めている。
「Thank you.
I look after her.
(ありがとう。
彼女は僕が預かるよ。)」
とても流暢な英語で何かを言うとボーイさんを解放してしまった。
それと同時に酔いが回りだし、目を瞑った。
