責められたいの
第20章 ゴウカクイワイ【完】
「姉ちゃん、鳥肌立ってるよ……エアコンの温度上げようか?」
いつもと変わらない、きーくんの優しい声。
きーくんはお姉ちゃん子で、高三になった今でも一緒に買い物に行ったりするほど私たち姉弟は仲が良かった。
「……手伝ってあげようか? 本当に大丈夫?」
大きくて丸い……子犬みたいな可愛らしい瞳で、きーくんはさらに私を気遣う。
……ここは、六畳ほどの広さのきーくんの勉強部屋だ。
季節は冬だけど、エアコンも効いてるし寒い訳ではない。
ただ、こうして立っているだけで自然と鳥肌が立って……
しかも緊張からか小さく震えたりしちゃって、私の身体はなかなか言うことを聞いてくれなかった。
「姉ちゃん、おしっこしたいの? も、漏れてるよ……」
「ばーか! 濡れてんだよ、清人(きよと)の姉ちゃん……」
きーくんの友達の孝史くんがそう言うと、その後ろにいる光一くんも両手で自分の股間をギューッと押さえながら身を乗り出した。
……私は今、三人の男の子たちの目の前でブラとパンティだけの姿で立っているのだ。