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責められたいの

第22章 あの夏の誘惑 3

「明日ですか…では何かお手伝いを…」


「いや、兄さんの秘書の方が
お手伝いしてくれるらしいんですよ。
その部屋も彼女の紹介なんだよね?」


「彼女…?田島さんは?」


義父の代からずっと
秘書を務めてくれていたという田島さん。
口うるさいと主人は常々言っていたけれど
私なんかにも細やかな気遣いをしてくれる
優しいおじいさんだったのに…

主人の説明では、半年前から
成宮さんという女性秘書に
代わっていたのだそうだ。

そんなことすら
聞かされていなかった私…
主人にとって私って何なんだろう。

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