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責められたいの

第25章 あの夏の誘惑 4

「でも…康紀さん。
私からも大切な話があるんです…」


凛子は妊娠していることを
康紀に伝えた。

さぞかし狼狽えるだろうと…
もしかしたらみっともなく
責任逃れをするかもしれない。
騙した自分をなじるかもしれない。

そう思っていた凛子だったが…
康紀がまず気にしたのは
その妊娠時期のことだった。


「ではまだ医者で確認が取れた
段階では無いんだな?」


やっぱりそうやって逃げる気なのかと
身構えた凛子に
康紀が発したのは意外な言葉だった。

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